一週間だけ付き合って
「ん…おはよ。」
あれからしばらくすると彩は起きた。
「はよ。ってどうした?」
彩はベッドから出て俺に抱きついた。
「西村君のばかぁ!」
「は? 俺なんかした?」
涙声の彩に少し戸惑う。
「だってぇ、さっき起きたら誰もいなかったんだもん!」
あ、それって俺が昼飯買いに行ってるとき起きたってことか。
「わりぃ。昼飯買いに行ってた。
お粥、作ったけど食べる?」
実は彩が寝ている間にお粥を作ったのだ。お粥は意外と簡単で上出来だった。
「…食べる。」
「じゃ、はい。これ。」
「ありがと。いただきます。」
そう言って食べ始める彩。
「ん、美味しい。」
「サンキュー。」
それからもぐもぐと食べた後、
「ごちそうさま。」
と言ってまた眠りについた。