一週間だけ付き合って
2日目 水曜日
朝。
「彩、もう行く時間じゃないの?」
とお母さん。
ふふふ、お母さん私は彼氏と行くのです
。
とは言えなかった。
「迎えに来てくれるの。」
「あら、そうなの? マナちゃんと由佳ちゃんかしら?」
「えっとね、違『ピーンポーン』
インターホンが鳴った。
「あら、来たわね。開けてくるからはやく鞄を用意しなさい。」
「あ、お母さん待って…」
私の声は届かずお母さんは玄関を開けに行ってしまった。
私は急いで鞄を持って玄関へ向かう。
すると玄関を開けて西村君を見たお母さんは固まっていた。
「あの、お母さん…?」
私が呼ぶとお母さんは我に返って
「えっ? あ、えっと…どちら様?」
と言った。