一週間だけ付き合って

「何のようだよ。」


真が面倒くさそうに言う。

私は真剣な表情で真に聞く。


「ねぇ、奈美さんのこと好き?」


私がそう聞くと真は明らかに動揺していた。


「なっなんだよ! 急に…。べ、別に好きなわけねーし。」


「真、本当のこと言ってよ。」


そう言って私は真を真っ直ぐ見つめる。
すると真はため息をついた。


「わかったよ。本当のこと言う。
でも、絶対奈美に言うな。」


「うん。 言わない!」


私がそう言うと真は真剣な表情をした。


「好きだよ。奈美のこと。
大好きだ。つか、愛してるんだよ。」


「じゃあ、なんで、奈美さんの告白断ったの?」


私がそう聞くと真は悲しそうに笑った。


「好きだからだよ。好きなやつには幸せになってほしいだろ。

俺が幸せにできたらそれでいいんだけどもう無理なんだよ。俺じゃ幸せにできねーよ。」


そう言いながら真は立ち上がり、


「じゃ、俺、仕事に戻るから、」


そう言ってから部屋を出た。
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