一週間だけ付き合って
教室へ行くといつも通りマナちゃんが抱きついてきた。
「彩ちゃん〜!おはよっ!」
「あはは、おはよう。」
由佳ちゃんは難しい顔をして、
「おはよ。安田、ものすごい顔で彩を睨んでるわよ。」
「あー、うん。西村君と一緒に登校してるところ見られちゃったんだよね。」
私が朝のことを説明すると由佳ちゃんは
盛大なため息をついた。
「うわー、マジ? それヤバイよね。」
マナちゃんは困ったような顔で
「安田さんには気をつけてね。」
と言った。
私は
「うん、2人とも心配無用だよ。」
と言うのが精一杯だった。