一週間だけ付き合って
次の日の放課後。
今日は西村君は用事があるらしく先に帰って行った。
だから1人で下校中。
寂しさを紛らわすため、鼻歌を歌いながら歩いていると声をかけられた。
「彩ちゃん?」
「へ?」
私が振り向くとそこには奈美さんがいた。
「やっぱり彩ちゃんだぁ!」
私を見るなり嬉しそうに言う奈美さん。
「久しぶりね。彩ちゃん。」
「あ、はい。お久しぶりです。」
すると、キョロキョロと何かを探し出した奈美さん。
「どうかしましたか?」
「んー、大和。」
奈美さんはそう言った後フフンと笑った。