一週間だけ付き合って

次の日の放課後。


今日は西村君は用事があるらしく先に帰って行った。


だから1人で下校中。


寂しさを紛らわすため、鼻歌を歌いながら歩いていると声をかけられた。


「彩ちゃん?」


「へ?」


私が振り向くとそこには奈美さんがいた。


「やっぱり彩ちゃんだぁ!」


私を見るなり嬉しそうに言う奈美さん。


「久しぶりね。彩ちゃん。」


「あ、はい。お久しぶりです。」


すると、キョロキョロと何かを探し出した奈美さん。


「どうかしましたか?」


「んー、大和。」


奈美さんはそう言った後フフンと笑った。
< 170 / 259 >

この作品をシェア

pagetop