一週間だけ付き合って

「ちょ、何するの!」


そう言うと西村君は


「冗談だよ。」


と言った。


ーーでもさっきの西村君の目、本気だった…。


もしあのまま拒否しなかったら…


その先のことを考えて赤くなる顔。


それを見逃さない西村君は、


「あれ? 顔赤いよ?」


とニヤリと笑って言った。


「うっ、西村君のバカーっ!」


私が叫ぶと家からお母さんが出て来た。


「彩、うるさい!」


そう言って私たちを見るなり固まる。


だって、今の状況、西村君が私を壁に押しつけてる状態で、私の制服が乱れてるんだもん。


てか、ここが家の前だってこと忘れてた…。


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