一週間だけ付き合って



彩も勇気を出したんだよな…。


そう考えたら俺が勇気を出さねえわけにはいかない。


そう思い、鞄をあさる。

そんな俺を不思議そうに見る彩。


そして、わざわざ包装してもらったプレゼントを出して彩に渡す。


「はい、これ。誕生日プレゼント。」


俺がそう言うけどポカーンとしてる彩。


なんだこいつ。自分の誕生日も覚えてねえのか?


まさか、俺の記憶違いとか…?


「え、今日って…。」


不安になりながらも


「今日、彩の誕生日だよ。
まさか、忘れてたのか?」


そう言うと彩はブンブンと首を振って、


「まさか、西村君が覚えてくれてるとは思わなくて…」


と言った。


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