一週間だけ付き合って
「嘘っ! あり得ないわ!
あんたたち、付き合ってもうだいぶ経つわよね?
なのに、キスしてないの?」
そう叫ぶ由佳ちゃんを落ち着かせながら否定する。
「キスはしたって。」
「だーかーら、それは唇以外の場所でしょ?
それはカウントされないの!」
そう言って私を屋上に連れて行く由佳ちゃん。
そして屋上につくと、
「あんた、今日の帰り、誘惑しなさい。」
「…誰を?」
私が恐る恐る聞くと由佳ちゃんは当然といったかんじで、
「西村君に、決まってるわよ。」
と言った。