一週間だけ付き合って

「まさか、西村君私のこときらいになっちゃったんじゃ…」

私が思わず呟くと由佳ちゃんは、
はっ?とでも言いたげな顔をしてから、


「それはないわよ。
だって、西村君、授業中とかもずっと彩のこと見てるし。」


由佳ちゃんはそう言ってくれるけど、
不安はなくならない。


すると由佳ちゃんはため息をついて


「そんなに不安なら聞きなさいよ。本人に。なんで手を出さないのか。それ、私も気になるしねー。」


「…うん。わかった。」


こうして、今日の放課後は西村君に、どうして手を出さないのか聞くことになった。
< 208 / 259 >

この作品をシェア

pagetop