一週間だけ付き合って
別れの真相は家で知ることになる。
珍しく、お父さんに呼び出された私は、書斎に行く。
「お父さん、なんか用?」
私が聞くとお父さんは気まずそうに
「ーー真君の家が破産した。」
と言った。
「ーーえ?」
家が、破産…?
「な…んで?」
「理由はまだわからない。
だが、奈美には大和君と婚約してもらうことになった。」
…んなの、そんなの…
「無理よ! 私は真しかいないの!」
私がいくらそう言ってもお父さんは
「すまん…」
と謝るだけだった。