一週間だけ付き合って

そう、その時から毎日がつまらなくなって、一日も長く感じられた。


一生懸命、真のことを忘れようとした。

でも、大和の家に行くたびに真と会ってしまう。
まあ、真は大和の専属執事だから当たり前だけど。

そして、真は私に他人行儀で接する。

「奈美様」って呼んじゃってさ。

わざと真の前で大和とキスを見せつけてやったこともあった。ヤキモチを妬いてほしくて。

でも真は表情一つ変えなかった。

ーーそれに傷ついてる自分もいて。


そしてたまに抑えきれなくなって真に抱きついたこともあるっけ。

確かそのとき、真に


「おやめください。冗談にも度がありますよ。気をつけてくださいね。奈美様。」


と言われた気がする。


冗談じゃないのに…。
やっぱもう真は私のこと好きじゃないの？

そう思いその日の夜は思い切り泣いた。