一週間だけ付き合って

「ごめん。」


その言葉に一瞬フリーズしてから、ハッと我に返る。


今…私振られたんだよね。


「そっか…。ごめんね? 困らせて。」


そう言って帰ろうとする私。


すると、


グイッと真に引っ張られたあと、唇に柔らかいものが。


ーーキスされてる?

久々の真からのキス。されるがままにされてると真はキスをやめ私を抱きしめた。


「真?」


「そうじゃなくて…!」


真の声が少し震えてる。
もしかしてーー泣いてるの?


「そうじゃなくて、泣かせてごめんってこと。」



その言葉に驚く私。

え? 私泣いてないよ?

そう思い目元を触る。すると、濡れていた。

…私、無意識のうちに泣いてたんだ。
全然気づかなかったよ。
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