一週間だけ付き合って


そういうのが大好きな同じサークルの皆は、もちろん見逃さなかったわけでーー


「キャー! 今キスした! ラブラブね。
って、藤本さんの彼氏カッコよすぎるわ!」


「あ、本当、超イケメンじゃん!
さすが藤本さんね〜。」


「うわ、俺よりもイケメンだわ。」


「あたりまえよ。この世界のほとんどがあんたよりイケメンよ。」


「うわーひっで〜!」


急にキスされ、驚いて、
皆の前でされたから、恥ずかしくて、
でも最近忙しくて会ってなかったから、嬉しくて…


いろんな気持ちが混ざって複雑な気持ちに。


すると今まで、黙っていた西村君が口を開いた。


「すみません。今日、ちょっとこいつ帰ります。」


そう言って私の鞄を持って、私を連れて行く西村君。

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