一週間だけ付き合って

しばらくすると、涙が止まり、


「西村君、幸せにしてね…!」


と言うと西村君は、


「あたりめえだろ。

それよりさ…」


怪しく笑って私を壁に押し付けた。


「それより、西村君って呼び方やめろよ。
もうすぐ苗字も同じになるんだし。
呼べよ。名前で。」

そう言って微笑む西村君。


「や…まと」


「ダーメ。」


「やま、と」


「もう一回。」


「大和っ!」


「よくできました。」


そう言って私にキスする西村君、いや大和。


「西…じゃなくて、大和、大好き!」


そう言って私は大和に一瞬だけのキスをした。


すると大和は優しく笑って、


「絶対幸せにするから。」


そう言って私の頭を撫でた。
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