一週間だけ付き合って
「真、私、真一筋だよ?」
「…知ってる。でもしょうがないだろ。
不安になるのは。今まで大和と付き合ってたんだから。」
そう言って拗ねる真。
「真、」
「なに?」
私が呼ぶと真はこっちを向いた。
その隙に、
ーーチュッ
一瞬だけ真の唇にキスをした。
「私が好きなのは真だけなんだから!」
「俺も奈美だけだから。」
真はそう言ってさっき、私がしたようなキスじゃなく、もっと大人のキスをした。
「俺は、ヤキモチだって妬くし、
素直に気持ちとかも伝えられねーけど、
奈美を想う気持ちは嘘じゃねーから。
そんな俺でよければ結婚してください。」
そう言って私に指輪を渡す。
私の答えはもちろんーー
「はいっ!」
そう言って今度はただ自然にキスをした。