一週間だけ付き合って

放課後。


よし、帰ろうっと。

…あれ? 西村君がいない。
でも、机の上に鞄はあるしなぁ。
トイレかな? それとも先生の手伝い?

まあ、どっちにしろ待っておけばいっか。
っと、その前にトイレ行こ。


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トイレから教室へ戻る途中、誰かの話し声が聞こえた。


…あれ? この声って西村君の声じゃん。
声のする方へ向かう。するとそこには西村君と学校一の美女、中村 美紅先輩がいた。


「話って何ですか。」


「あのね、私、西村君のことが…好きなのっ。だから付き合って、ね?」


「無理です。俺、彼女いるんで。」


「で、でもその彼女、どうせ告白断る口実に付き合ってるんでしょ。私、知ってるのよ。西村君に、婚約「先輩、黙って。」


先輩の言葉を遮ってから西村君は改めて言う。
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