一週間だけ付き合って
あれ? 本当だ。西村君があの自動販売機に気づかないわけないし、どうしたんだろ。
「彼氏、いないじゃん。あの自動販売機に。もしかして逃げられたとかかもよ?」
そう言って男の人は私の手を掴む。
「わっ! 離し「離してくれる? その手。こいつ俺のなんだけど。」
「えっ、西村君⁉︎ 」
「悪い。なかなかお前のジュースが売ってなくて遅くなった。
で、いつまで掴んでるの? 手。
汚い手で触んじゃねーよ。」
西村君はそう言って男の人3人を睨む。
その瞬間男の人3人は逃げていった。
「帰るぞ。」
「へ、あ、うん。
えっと、ありがと。」
「別に。」
それで今日のデートは終わった。