一週間だけ付き合って
「あんた、明日また来い。この家に。
あと、俺の名前は野本 真。
真って呼べよ。」
「えー、でも年上だし…真さん。」
私がそう呼ぶと真さんはギロっと私を睨んだ。
うわ、怖っ!
「真って呼べ。」
ここは呼ぶしかないよね。怖いし…。
「…真。」
「それでいい。とりあえずもう部屋戻るぞ。多分、奈美…様との会話を見せてたことがバレるとものすごく怒られる。
あと、あんた涙拭けよ。」
「…うん。」
そう言って私たちは部屋へ戻って行った。