一週間だけ付き合って
私が部屋に戻ってからしばらくしたら、西村君が戻ってきた。
泣きすぎて赤くなった目もだいぶ引いてきた。
「お、おかえり。西村君…。」
「ああ、悪いな。急に抜けて。」
「に、西村君、奈美さんって誰?」
「あ、えっと…、母親。」
「…そ、なんだ。」
なんで? なんで嘘つくの? そんな嘘すぐバレるよ?
あぁ、そっか、私とは明日で終わりだから、もう関わることないからバレる心配はないんだ。
…それとも、私には嫌われてもいいってこと?
どちらにしても嫌。
西村君と離れたくない。
西村君に嫌われたくない。
でも今すぐこの場から西村君の前から
逃げ出したい。