一週間だけ付き合って

あれから真に連れて来られた部屋はこの間、西村君と奈美さんの様子をみたモニターの部屋だった。


「あんた、奈美様のこと言おうとしたでしょ。言ったらダメなんだって。
俺が怒られる。」


「ごめん…私、西村君のこと好きなの。
だけど、もう嫌われちゃったかな。

だって生意気なこと言ったしキス拒否っちゃったもん。

西村君だけには嫌われたくなかったのにね。私バカみたい。」



そう言うと真は黙って私を抱きしめた。

その優しさに涙があふれる。


「ふぇ…私っ、にし、むらくん、に…嫌われたく、なかっ、た…。」



最後の方は子供のように泣きじゃくっていた。



しばらくして私が落ち着きをとりもどしたころ、真は私を押し倒した。

突然のことに頭が働かない。


「し、真? 何やって…」


「俺とキスしよ?」


そう言うと真は私にキスをした…と思ったら唇が触れる寸前で止めてる。
< 67 / 259 >

この作品をシェア

pagetop