一週間だけ付き合って
あれから真に連れて来られた部屋はこの間、西村君と奈美さんの様子をみたモニターの部屋だった。
「あんた、奈美様のこと言おうとしたでしょ。言ったらダメなんだって。
俺が怒られる。」
「ごめん…私、西村君のこと好きなの。
だけど、もう嫌われちゃったかな。
だって生意気なこと言ったしキス拒否っちゃったもん。
西村君だけには嫌われたくなかったのにね。私バカみたい。」
そう言うと真は黙って私を抱きしめた。
その優しさに涙があふれる。
「ふぇ…私っ、にし、むらくん、に…嫌われたく、なかっ、た…。」
最後の方は子供のように泣きじゃくっていた。
しばらくして私が落ち着きをとりもどしたころ、真は私を押し倒した。
突然のことに頭が働かない。
「し、真? 何やって…」
「俺とキスしよ?」
そう言うと真は私にキスをした…と思ったら唇が触れる寸前で止めてる。