一週間だけ付き合って
1日目 火曜日

朝、教室につくとマナちゃんが
私に抱きついてきた。


「彩ちゃん! 会いたかったよぉ!」


それに対して注意する由佳ちゃん。


「ちょっとマナ、毎朝、毎朝やめなさいよ。彩も困ってるじゃない。」


ふと私は周りを見渡してみる。



いつもと変わらない教室。

いつもと変わらないメンバー。

いつもと変わらない喋り声。


いまいち彼氏が出来たって実感わかないよ…。

チラリと西村君の方を見る。

でも周りの女子で見えなかった。

やっぱモテるんだな。西村君。



「…やちゃん、彩ちゃん、彩ちゃん!」



「へ? あ、ごめんボーッとしてた。」



私がそう言うとマナちゃんはため息をついて



「どうしたの、彩ちゃん。珍しいよ。
考え事? あ、もしかして昨日の呼び出し? どうだった? 告白だった?」




と興味津々に聞いてきた。



「え、と。ここじゃ話しにくいかな。」



私がそう言うと今度は由佳ちゃんが



「じゃあ屋上へ、、、GO!」



と言った。
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