一週間だけ付き合って
って、私ダメだな。いつの間にか西村君のこと考えちゃってる。
…未練タラタラだね。もう別れたのに。
でも、西村君も西村君だよね。
奈美さんがいるのに、
私のことは遊びなのに、
なのに、いろんな表情見せるなんて…。
卑怯だよ…! 西村君。
笑った顔、
怒った顔、
照れた顔…
さっきからいろんな表情の西村君が頭の中にうかんでは消える。
「西村君…」
私がそう呟くと後ろから声をかけられた。
「藤本さん〜!」
この声は…マナちゃん?
なんで藤本さんなんて呼びかた?
「な、何?」
私が声のした方を振り向くと案の定マナちゃんが。
「藤本さん、今日よね?
西村君と別れた日。」
「そ、そうだけどっ? それが何かっ?」
強がって平気なフリをする私。
でも親友のフリをしてきたマナちゃんにはバレバレだった。