一週間だけ付き合って
「西村君、私、西村君のことが好き。
西村君には奈美さんがいるのわかってるけど、それでも西村君が好きです。
別に付き合ってほしいなんて思ってないから安心して。私は西村君に幸せになってもらえたらそれでいいから。」
言えた…!
しかも西村君の目を見てしっかりと言えたよ。私。
西村君も私の目をしっかり見ててくれてた。
ーーでも、私が 好き っていったとき少し目が泳いだ気がした。
気のせい、かな? でも確かに…
「俺に奈美がいるのがわかってた?
別に付き合おうと思ってない?
…じゃあ告白すんな。そういうのが1番迷惑。
はあ、やっぱ選んだ相手、間違ったな。
奈々に少し嫉妬させてやろうと思って、わざわざ告白しただけだから、
一週間だけっていう条件付きで1番俺のこと嫌いそうなやつにして、俺のこと好きにさせないように仕組んだのに…。
やっぱ俺の魅力はすげえな。
俺は奈美だけなのに女とか寄ってくるし、本当面倒。
告白とかも迷惑だし。」
そう言ってやれやれとでも言いたそうな表情をする西村君。