一週間だけ付き合って
「あの、西村君、嵌められたって?」
私が恐る恐る聞くと西村君は明らかに不機嫌そうにして答えた。
「さっき、ってか1時間前、ここのカラオケの203号室に来い、少し話がある。っていうメールが来たんだよ。」
「へー、それで?」
「それで、多分真は俺とお前を2人きりにして話す機会を与えようと思ったんだと思う。ったく、本当お節介だな。」
それって、真は私を気遣ってくれたってことだよね。まだ私が西村君が好きだから。
「そ、それじゃあさ、少し話さそ?」
私が勇気を出して言う。
でも西村君は私を睨んで
「嫌。こんな密室でお前と話すなんて奈美に誤解されんだろ。
だいたい、お前と話すことなんてねーよ。」
と言った。