一週間だけ付き合って
「知ってます。実際に見ましたから。」
多分今涙目だろう。
「ええ? 知ってたの? なのに嫉妬とかしなかったの? ていうことはお金目当てだったってこと?」
どこをどう取ればお金目当てだと思うの? な訳ないじゃん!
私は返す言葉もなく西村君のお母さんを見ていると西村君が助け舟を出してくれた。
「あのさぁ、こいつは嫉妬しまくりだぜ? こいつ、俺と奈美がキスしてるのを見たとき俺なんか嫌いとか言って逃げていったよ。」
…奈美さんは名前で呼ぶのに私はこいつとかなんだ。
はあ、知ってるよ。別に西村君は悪気がないことは。
逆に助けてくれたんだよね。
私がそう思ってると西村君は急に私を抱き寄せた。