一週間だけ付き合って




「加奈子も俺も、大和の結婚する相手は誰でもよかったんだ。
大和を愛してくれる人ならな。

でも、大和に近づく女たちは大和のルックスと家柄だ。

それに大和が騙されるくらいなら、
信用のできる相手がいいと思い奈美さんを婚約者にした。

だが、それはもう必要ないみたいだな。」


そう言って西村君のお母さんにバトンタッチ。

「ええ、大和には彩ちゃんがいるものね。彩ちゃんは大和のこと本気で好き見たいね。

大和も彩ちゃんと話してる時は誰にも見せないような優しい表情してるんだもの。

だから、私たちは2人を応援するわ。」


そう言ってニコッと微笑む西村君のお母さん。


「わあ、ありがとうございます!」


私はぺこりと頭を下げる。


「いいのいいの。これからも大和をよろしくね?」


「はいっ!」


そうして私たちは部屋を出た。
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