HAWKE BRIGHT
「お前、名前何て言うんだ」
「そっちから名乗るのが礼儀ってもんでしょ?」
出会って間もないというのに、未だ険悪なムードが2人を取り巻いている。
喧嘩するほど仲がいい……そんな言葉も、彼等には疎遠のようだ。
「彼は、柊リョウヤだ。そこにいる柊レイラの弟でもある。そして、こっちの彼は神名恭介くんだ――……ってお前ら話を聴かんかーっ!」
上手く取り巻こうとした山城だったが、あえなく撃沈。
その悲痛な叫びは、室内に空しくも大きく響いた。
――と、その時だった。