愛されることの奇跡、愛することの軌跡
*ファースト、キス。
コンビニに行ったものの、時間を潰せなかった私は、隣の店のショーケースにある大きな花のオブジェに目が入った。

ピンク色のいろんな種類の花たちが集まって、大きなハートを作っていた。

「うわぁ、キレイ」

周りに誰もいないのに、思わず声に出してしまった。

すると、後ろから肩を叩かれた。

『ここにいたの?探しちゃったよ』

健吾さんが車から降りて探してくれたんだ。

「ごめん、このお花たちがキレイで見とれてたの」
『へぇ』

健吾さんには興味ないだろうけどね。

『今度、紹介するよ。ここのアトリエのオーナー、知り合いだから。でも今日は、時間がないから、車乗って』
「え?そうなの?」
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