愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『あら、そう言えば飲み物がないわね』
「私、やるよ」

私は、お父さんとお母さんにはミネラルウォーター。健吾さんと私にはジャスミンティーを用意した。

『あれ、健吾くんもジャスミンティーなの?』
『はい。好きなんです』
『あら、気が合うのね。私たちは誰も飲めないのに』
「お母さん、陸は?」

時刻は20時を回ったところ。

『私の予想では、あと30秒で帰ってくる』

すると、本当にそんな秒数を経て…

『ただいま~…あれ、お客さん?』

陸がリビングに来る。

『こんばんは』
『陸、こちらは玲奈の担任の橋本健吾先生』
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