愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『怖かったな』
「すごく優しい先生だったの。それなのに、キスの後も、私のジャージを脱がせて、そして先生も、脱いだ」


『うん』
「私…何をされるのか全然わからなくて、とにかく体全部を触られて、気持ち悪くて」

私はそこで、恐怖心が涙に変わった。

『助けは呼ばなかったのか?』
「怖くて声が出なくて、あとは途中で気を失ったし。…気がついた時には、家のベッドだった」
『うん。これで話は繋がった』

私は健吾さんに顔を向けた。
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