愛されることの奇跡、愛することの軌跡

――


どれくらい泣いただろう。

いつの間にかソファーで寝てしまっていたのかな。

「あれ?私…」
『おはよ、玲奈』

健吾さんがキッチンにいた。

「私、寝てたの?」
『そ、だから寝込みにキスしてあげたよ』
「えー?起きてる時にしてよ」
『さ、出来たよ。ペペロンチーノ~。こっちに来て食べよう』

食欲を誘うニンニクのいい香り。

私はキッチン手前のカウンターに座った。
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