愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『玲奈がどんな経験をしようが、玲奈は玲奈だ。言ってただろ?経験の宝って。その玲奈の過去だって、俺には愛しい』
「健吾さん…」
『なぁ、玲奈。一緒にお昼寝しない?』

突然、お昼寝?

『さっきソファーで寝てたけど1時間くらいだったよ。ここ2日くらい、全然寝てなかったでしょ?』
「でも…」
『俺、玲奈と一緒に寝たいんだもん』

出た、前に一度だけ聞いたことのある健吾さんの甘い声。

多分、私はこの声に弱い。

「いいよ」
『やったぁ。大丈夫、玲奈に抱き付くけどそれ以上のことはしないから』
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