愛されることの奇跡、愛することの軌跡
フカフカのベッド。

洗い立ての匂いがするシーツ。

最高だなぁ。

ん?
ここはどこだっけ?

あ、健吾さんのお家だよ。

私、いつまで寝てたんだろう。
外はもう真っ暗じゃん。

隣にいたはずの健吾さんがいない。

慌てて起きてリビングに行くと、健吾さんがキッチンで何かを味見していた。

『うん。上出来上出来。玲奈、おはよ。今、6時半だよ』

うわぁ、3時間近く寝てるじゃん。

「ごめんなさい、寝過ぎ、だよね」
『でもスッキリしたんじゃない?』

健吾さんはカウンターに料理を並べ始めた。
< 206 / 548 >

この作品をシェア

pagetop