愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『捗ってるかぁ?』


「それって担任の先生としてのセリフ?それとも彼氏としてのセリフ?」


『ん?両方』


健吾さんは向かいのデスクの椅子に座った。


『少し休憩…っていうか、そろそろ帰らないとな』


「そうだね」


時刻は間もなく18時。


私は帰り支度を始めた。


『あ、そうだ。今度の土日、ちょっと遠出するから、勉強できないかも』


「いいよ。中間テスト1位だった私へのご褒美だもん。でも、どこ行くの?」
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