愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「よく、行くの?安曇野」


『年に1回だけね。札幌にいた頃も、この日だけは休んででも来てたよ』


「休んでまで?今日は余程重要なんだね」


『あぁ』


車はサービスエリアに入る。


『ここは、関越道では一番大きなサービスエリアだから、ここでちょっと早いけど、お昼にしよう』


フードコートの一角で、私はラーメン、健吾さんは蕎麦とおにぎりを食べる。


『今日の目的は3つ。まずは、玲奈のカウンセリングの仕上げからだ』


「私なら、もう大丈夫なのに」


『念には念を入れるの』


健吾さんは蕎麦をすする。


そんな姿も絵になっちゃうって、もう奇跡だよね。


何だか周りの目が健吾さんを見てるよ。


そりゃそうだよ。イケメンだもん


それに比べて私は…
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