愛されることの奇跡、愛することの軌跡
*相楽先生との悲しい再会
車は松本ICを降り、程なく内科クリニックに到着した。


ここは…小さな町医者ってところかなぁ。


ここに、相楽先生がいらっしゃるのだろうか。


『さぁ、着いたよ』


クリニックの正面入口から入ると、待合室の椅子に相楽先生が腰掛けていた。


『お待ちしておりました』


相楽先生は立ち上がると、私達に向かって一礼した。


『お電話で失礼いたしました、橋本です』


『お久しぶり、玲奈ちゃん』
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