愛されることの奇跡、愛することの軌跡
原口先生と相楽先生が出会ったのはまだ原口先生が長野の大学生だった頃、総合病院に当時勤務していた相楽先生のところにスキーで骨折して原口先生が入院した時だった。


20歳の大学生と25歳の看護師。


程なく、ふたりは恋に落ちた。


原口先生には学校の先生になる夢があった。


地元の長野で教員採用試験を受けたものの落ちて、私立は、急激な生徒減により採用そのものを控えていた。


そこで見つけたのが、ニューヨークの日本人学校の教員募集だった。


採用試験に合格し、相楽先生と別れて単身でニューヨークに行こうとしたけれど、 偶然にも養護教諭の採用枠があり、相楽先生は原口先生についていきたいがためにその採用試験を受け、やはり合格。
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