愛されることの奇跡、愛することの軌跡

＊私の誕生日祝いと、そして・・・

車は静かにどこかへ向かっているようだけど、健吾さんは、全く言葉を発しなかった。


さっきノリさんに言ってしまったこと、怒っているのかな…


それに、予定って何だろ？


泊まるホテルに向かっている？


そんな考えを巡らせているうちに、車はある木の門をくぐった。


そこは、左右にコテージが立ち並ぶ場所。


その途中で車を止めて


『ちょっと待ってて』


と車を降りた健吾さん。行ったのは…このコテージの管理事務所だろうか。


チェックインだと思うけど、戻ってくるのが凄く早い。


『さ、行くぞ』