愛されることの奇跡、愛することの軌跡
洗い物が終わると、健吾さんに


『お風呂入る?』


と言われたので先に入ることにした。


バスルームもゴージャス。


大きな丸い浴槽。大きなガラスの窓。ジャグジーもあるし、奥にはサウナもある。


私ひとりで入るのはもったいないけど、健吾さんと入るのは、ちょっと…いや、かなり恥ずかしい。


念のため体の隅々まで丁寧に洗ってお風呂を出た。


すると脱衣場にある私の着替えの上に、見慣れないものがあった。


ドアの向こうから健吾さんの声がした。


『玲奈、それを着て貰える?』


それとは…薄いピンクのバスローブだった。


えー?


バスローブなんて着たことないし。


かなり私にはハードルが高いんですけど…
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