愛されることの奇跡、愛することの軌跡
健吾さんが私の横に寝そべる。


そして、私を上から見つめた。


『この状況、怖い?』


「ううん。健吾さんだから、大丈夫」


でも、ベッドルームのルームライトが部屋を照らして、白い壁なのでかなり明るい。


「電気、消してほしいな」


健吾さんはその提案を拒否。


首を横に振った。


『玲奈に、俺の愛を見ていて欲しい。だから、なるべく目を閉じないで。俺に愛されているんだということを、玲奈の目で確かめて』


「でも、私が、恥ずかしいよ」


『大丈夫。今乗り越えれば羞恥心なんてなくなるよ』


健吾さんは微笑んで私の髪に手を入れた。


そして、さっきの続きのように深いキスを始めた。
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