愛されることの奇跡、愛することの軌跡
*実穂さんの素顔
8月10日。
今日は木曜日。
私は午後3時まで予備校に行き、今はファミレスにいる。
バイト終わりの美郷を待って、お願いしているものを受け取るため。
『ごめーん。待った?勉強忙しそうだね。玲奈に会うの3週間ぶりくらいじゃない?』
美郷はタオルで首の汗を拭いながら席に座った。
『あ、忘れないうちに。これ、約束のもの。間違っても、ここでは開けないでよ』
「分かってるよ。ありがとう」
『写メ撮ってきてね。あ、これはテツの希望』
「ゲーっ!テッちゃんのイメージが崩れていくぅ」
私、そんな趣味ないんだけど…
『別にいいじゃない。あんたは健吾さんとラブラブなんでしょ?』
「まぁ、ね」
それから、健吾の結婚騒動とか、それによって健吾の実家に行ってきたとか、美郷に会えてなかった間の出来事を話した。
でも、健吾が成瀬川家の次男であることは美郷には内緒なのでやんわりと"大企業の御曹司"とだけ伝えた。
今日は木曜日。
私は午後3時まで予備校に行き、今はファミレスにいる。
バイト終わりの美郷を待って、お願いしているものを受け取るため。
『ごめーん。待った?勉強忙しそうだね。玲奈に会うの3週間ぶりくらいじゃない?』
美郷はタオルで首の汗を拭いながら席に座った。
『あ、忘れないうちに。これ、約束のもの。間違っても、ここでは開けないでよ』
「分かってるよ。ありがとう」
『写メ撮ってきてね。あ、これはテツの希望』
「ゲーっ!テッちゃんのイメージが崩れていくぅ」
私、そんな趣味ないんだけど…
『別にいいじゃない。あんたは健吾さんとラブラブなんでしょ?』
「まぁ、ね」
それから、健吾の結婚騒動とか、それによって健吾の実家に行ってきたとか、美郷に会えてなかった間の出来事を話した。
でも、健吾が成瀬川家の次男であることは美郷には内緒なのでやんわりと"大企業の御曹司"とだけ伝えた。