愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「ちょ、ちょっと待って。私、準備があるの」


健吾の声に流されそうになったけど、どうにか止められた。


『あ、さっきの紙袋?』


健吾に先にシャワーを使うと伝えて、全身の汗を流す。


私は一旦ホテルのバスローブを着て、健吾にシャワーを浴びてもらうように伝えると、健吾がいない間に紙袋から取り出したもので準備する。


"玲奈ラッピング作戦"


捻りのないタイトルだと思いながらそのインナーに着替える。


一度、実は家でリハーサルをしたんだけど、1つ問題があるのよ、このインナー。
< 398 / 548 >

この作品をシェア

pagetop