愛されることの奇跡、愛することの軌跡

・玲奈への思い~side KENGO~

《side KENGO》


玲奈は俺をバスルームに追いやった。


さっきは自分1人で入ってしまうし…


紙袋の中身は、大体察しがつく。


具体的にどう自分を着飾るのか、楽しみ…別に玲奈なら何でもいいんだけどさ。


本当に玲奈がいればそれでいいんだよ。


その証拠に、最近の俺は本当にヤバい。


最初の頃はキスすれば満足だった。


玲奈の心さえあればそれで十分だったから。


でも、安曇野を過ぎてからは、電話で玲奈の声を聞いただけでも反応する。


"男"が反応するのが自分でも分かる。


今日に至っては、玲奈と手を繋いだだけでもうヤバい。


手が凄く柔らかくて、そのまま玲奈の他の部分の肌を感じたくなってしまう。


さすがに、学校で会う時は自重するけれども、どこか目で玲奈を追ってしまっているかも知れない。


俺、玲奈不足に陥っているんだ。
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