愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「恥ずかしさは忘れろ。俺を感じて、こんなになっているのなら、こんなに嬉しいことはないよ」


玲奈の泉は、極上の味。


どんなスイーツにも勝ると思う。俺の指によって、卑猥な水音が聞こえてくる。


『健吾ぉ、ダメ、私変になっちゃう。この間のようになっちゃう』


「いいよ。一回行ってらっしゃい」


『怖い、怖いの』


玲奈から"怖い"と言う言葉を聞くと、まだあのトラウマから抜けてないのではと心配になる。


実は安曇野の時も同じようなことがあった。


だからあの時と同じように、一度行為を止めて、玲奈と深いキスをする。


「俺が、怖い?」


唇を離して俺は聞くと、玲奈は小刻みに首を横に振った。


『違うの。健吾が大好き過ぎて、どんどんエッチになっていくのが怖いの』


「好きな男の前でエッチになるのは、至極当然のことだと思うけど?」
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