愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「学級委員にさせられた」

へぇ、と3人が口を揃えて少し驚いた。

お母さんが味噌汁をひとくち飲んで

『玲奈が学級委員ねぇ。人生初じゃない?でも"させられた"と言うことは、自分の意思に関係なく、先生かクラスの子たちに指名されたってこと?』
「うん、先生の指名」
『何で?』

私は返事をするのに考え事をしていたのでできず、それを様子で私に決まったと、かいつまんで話した。

『何で考え事してたのよ』

お母さん、鋭い。

「この先生に調査表出すのかぁ、って考えてたの」

ホントは先生との偶然の"再会"に驚いたんだけど、披露宴で途中抜けてたことを後になって怒られたから、蒸し返したくなくて私は本当のことを黙っていた。
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