愛されることの奇跡、愛することの軌跡
玲奈に伝えた言葉以上に、俺は感動していた。


起きたら、食卓に料理が並んでるなんて、そんな生活、憧れだよ。


しかも"おはよ"とか玲奈に言われて、大好きな玲奈が作った料理だよ。


こういうことが、日常になればいいな。


なぁ、玲奈。


お前もそう思ってくれてると嬉しいんだけど…


『口に、合いそう?』


「うん。すごく美味しい」


どれも美味しかった。


実家暮らしの玲奈にしては、かなりの腕なんじゃないのかな。


「なぁ、玲奈」


『ん?』


「玲奈ってさ、生理は順調に来てるの?」


『は?』


突然の俺の質問に驚いた様子。


さっき、体育の授業の話で思い出したんだ。


「真面目な話だよ。こうやって彼氏彼女が身体の関係ありきで付き合う上では大事なこと」


『…規則的だよ』


「周期は?」


『そこまで聞くの?』


「もっと大事なこと。万が一のことがあるだろ。俺は3月まで小学校の先生だったんだけど」


『あ、そうか』


そのあたりの話は、5年生の授業で教師から教える時間があるんだ。
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