愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『お前、さっき聞いてただろ、吉住と俺の会話』


ば、バレていた!


『でも、玲奈が聞いていなかったとしても、今日は何としてでも会いたくなった。吉住に玲奈の話をしていたら、無性に…』


話を終えたのか、そうじゃないのかわからないくらいのタイミングで、健吾は私にキスをした。


ここは事務所のお客様用かと思われるソファー。


入口から入ってパーティションがあり、その奥にある。


『大丈夫。内側から鍵かけたから。この部屋の鍵はそこにあるし』


"そこ"とは、壁のフックにかかっていた、鍵のこと。


『それに…我慢できないもん』


健吾のそんな甘い声を合図に…良美さんのアトリエの事務所で、私達はあり得ないことをしている。


深いキスから、制服のブラウスのボタンは外され、もちろん、下着もたくしあげられ…


いつの間にか、健吾はズボン脱いじゃってるし。
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