愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『良美さんや、玲奈の家族、テツたち、マサ、上杉たちもそうか。うちの父親は…まぁ、この際どっちでもいいか』


"アハハハ"と笑い合った私達。


そして"あっ、そうだ"と、健吾は私の体を少し離した。


『今日、あまりに夢中で言ってなかった』


「何を?」


すると、健吾は軽いキスを落とした後、耳元で


『愛してる、玲奈』


「私も、愛してる、健吾」


と、どちらからともなく、唇を重ねた。


『さて、帰りますか』


という健吾が言葉を発するまで。
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