愛されることの奇跡、愛することの軌跡
せっかくのチャンス。


今度は俺から、深いキスを玲奈に落とす。


そのキスは、もう夕陽も沈み、校庭のキャンプファイアが終わるまで、飽きずに続けた。


玲奈が"もっと"とねだるから、止まらないんだよ。


『健吾ぉ、大好きぃ』


と、両腕を首に巻き付けてキスをしてくる超可愛い玲奈に、俺は時間を忘れて溺れるんだ。


さすがに屋上でその先の展開にはならないけどさ。


でもさぁ、そんな可愛い顔して、先日の全国模試5位って、ギャップありすぎだろ。


先週、お前と上杉を含む8名のセンター試験の願書を提出した。


受験生としての最後の追い込みだろ?


そんな俺の心の叫びなんて玲奈はつゆ知らず、俺とのキスに夢中な様子だった。
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