愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『俺は、もうナルガクにいるのが1ヶ月程度だから。新たな雑務って与えられないんだよね』


『4月以降は、何するんですか?』


陽平が聞く。


『龍成社のいち社員として、親父の後を継ぐための準備として働くんだ』


そう。


健吾は教師を辞める。


やりたいと思って就いた職業から離れるんだ。


多分、私が思っている以上に不安いっぱいだと思う。


だからこそ、私が健吾を支えられる人間になりたい。


健吾の表情は、決意に満ちてる中に、寂しさも見て取れるんだ。


だから…
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